SARによる地盤変動の捕捉

Edafosのサービス【HMW】(Hazard Mapper WARNING)の詳細をご説明します。

SARでわかること

「どの場所が何年間(ヶ月)で何mm沈降(隆起)した」がわかります。

(被災などで地表の性状が変化した場所を特定する技術について知りたい方は、こちらのページをご覧ください。)

(そもそもSARって何?を知りたい方は、Solid Earth Channelの『SARってなんだろう?』をご覧ください。)

解析結果例

SARは1画像のサイズが数十キロ四方です。同じ角度から撮像された撮像日時の異なる画像を複数解析することで、「どの場所が何年間で何mm沈んだ」などがわかります。結果は面全体で得られますが、セルごとに時系列データが格納されるため、ある一地点の時間変化を見ることができます。

(一地点の地盤の時間変化例)

SARデータ利用のメリット

御社の監視コスト削減に威力を発揮します!

  • インフラや建物などの構造物へ影響する地盤変動の監視のための、センサや人手による観測などが不要です。
  • 広域を一気に把握することができます。
  • 点での観測ではなく面で見るため、見漏らしがありません。
  • 火山・山地・崖地などの危険地帯に人が出向く必要がありません。

解析結果の利用方法

  • 道路、鉄道、電気、ガス、水道など、安全第一で管理しているインフラの異変予兆監視に用いる。
  • 道路陥没や新規埋立地での異変の原因分析のために用いる。
  • 定期的に実施している水準測量の代替、または補間とする。
  • 変動の少ない土地がどこかを把握するのに用いる。
  • 広域な地盤沈下観測に毎年用いる。
  • 地すべり予兆把握に用いる。
  • 海外の地盤の性状把握の一つとして用いる。

当社に解析を依頼するメリット

  • 1990年代からSAR解析に携わっているため、確かな技術力です。
  • 社内コスト削減に尽力しているので、手に取りやすい価格帯での提供が可能です。
  • 予算内での解析が可能なよう、柔軟性のある提案をいたします。
  • 地震・火山など地球科学のさまざまな研究と、多くの自然災害の現場を知っているため、素人では難解なSAR解析結果を正しく分析することが可能です。
  • 地殻変動の専門集団であるため、変動があった場合、ご希望により原因分析をいたします。

解析事例

地下掘削による道路陥没前後の地盤変動(2021年3月解析)

近隣の工事による住宅街の地盤沈下の時間変化(2021年4月解析)

土砂崩れ前の斜面の時間変化(2021年7月解析)

埋立地の不同沈下(隆起)の時間変化(2021年10月解析)

ご契約の流れ

 

お問い合せ

新技術採用には大変な不安がつきまとうと思います。そのご不安はしっかり払拭いたしますので、どんな些細なことでもご遠慮なくお問い合わせください。

ご注意

  • 納品物は、モニタリング対象地点の緯度経度ごとの変動の時系列データ(xlsx、csv)です。
  • SAR解析結果は非常にセンシティブな情報を含むため、貴社や貴社事業に直接的に関係のない場所の情報提供はいたしかねます。
  • 解析対象地は、国内でも国外でも可能です。
  • 当社が用いる衛星データは主に、ESAのSentinel-1です。
  • 空間分解能は約13~15m四方で、変動量の精度は数mm(2~3mm程度)です。
  • 解析可能期間は、概ね2015年半ばから直近までの過去の期間です。ただし、データによっては連続データにならない場合もあります。
  • 解析対象地により、解析が不可能(森の中など)だったり、解析しても結果が出ない(地表面が突如がらっと変わったなど)場合があります。
  • 変動は人工衛星の視線方向(衛星から対象地に伸ばした直線方向)の変動を表しますが、おおむね上下変動を示します。
  • 上下と水平の変動量を分けて結果を出すことも可能ですが、通常の解析の倍以上の価格・解析期間をいただきます。
  • 変動の原因分析には追加契約が必要です。
  • その他、ご依頼内容により追加の注意点があります。